ロッカー付きのサンバーの行動復帰までの再生レポートです。自分で、適当に仕上げるつもりで購入したサンバーですが、実際の状態が予想以上、ロッカー付きサンバーは貴重なのできちんとレストアすることにしました。
剥離したらフロントもひどい状態でした。フロアには穴があり空気取り入れ口の周囲はやはりサビ。全て作り直しです。作業が進めば進むほどひどい状態があらわになります。(T_T)
探し求めていたロッカー付きのサンバーがヤフオクに出品されました。岐阜羽島の横山クラッシックスからの出品でした。以前取引したことがあったので即メールです。詳細な写真を送っていただき、それなりの程度であることを確認して、購入を決意。そしてキャブールで引き取りです。スバルトさんと一緒に引き上げに行って参りました。
購入後は仕事が忙しく、ガレージに放置プレイ状態。野ざらしだったので錆具合がさらに進行した模様。各所に赤茶色の錆を認めますがこの時点ではそんなにたいしたことないだろう、ぐらいで考えていました。約一年放置プレイ後、なかなか手が付けられなかったので、貴重なロッカー付きサンバーと言うこともあり近所のカーサービスへフルレストアをお願いすることにしました。
キャビンの後ろ、背中のところは2枚になっているようです。当然ふくろ状になったところは腐ります。ドア下部、ステップ部分も腐ってました。ルーフも剥離して補修です。だいぶ形になってきました。もう一息です。
カーサービスに持ち込んだ時の写真です。診断はかなり重傷とのこと(T_T)。はずせる部品はどんどんはずしていきます。さすがプロですね。素人ではなかなかこんなにきれいにはずせないと思います(特殊能力を持つ方をのぞく)。よく見ると、本当にひどいボディですね。あおりは裏側から見えてしまうので適当にパテで直すわけに行きません。大変です。
まずは上部のあおりから。一枚の鉄板を叩いて骨組みを作製していきます。骨の長い部分は機械のプレス?を使って作ります。普通の軽トラのあおりと違いおしりの部分が丸くカーブしているデザインなのでこのロッカーのあおりは難しいとのこと。ここがサンバーのかわいいところですから仕方ないですね。骨の部分が出来たら今度は表面部分をはがして新しく作ったパネルをあわせていきます。ここにも難しいプレスラインがあるとのこと。ちりあわせなどは現物にあわせて少しずつ修正を加えていきます。
ロッカーの扉も重力には逆らえず、水がたまる下部は腐っています。そこを切り取り新たに作製していきます。荷台部分も、当然腐っています。幸い、ロッカーの内部は比較的程度良好のようでした。ここもしっかりさび止めを塗って補修です。
当然ですがガソリンタンク内はサビとガソリンのワニスで赤茶色です。切開して洗浄、防サビ処理をします。マフラーはサビでボロボロ。結果は予想できましたが内部のカーボンを落とすため、T製作所にて熱処理してもらいます。同時にブラストも。サンバーのマフラーは2層構造で上層は完璧にボロボロはがして新たにもう一枚巻き直します。エンジンフードも剥離して板金修正。
今回エンジンは補記類調整でいけそうなので、主に、ボディとブレーキ系を主体にお願いしました。とは言っても、シュラウドなども腐りがあるためココも板金です。いつの間にか純正のきれいなグリーンになってました。さすがプロは仕事が速い!!フェンダーの腐りも切り取って補修。簡単に直していますが素人には出来ません。
オリジナルに近い色で、仕上げてもらいました。元のクルマが想像できないくらいきれいに仕上がっています。プロから見れば多少納得のいかない仕上がり部分もあるようですが、予算の関係もあり、オーナーは十分満足しています。一番下の写真はは、サンバーから切り取った腐った鉄板部分です。